名古屋にある、発表の場、鑑賞の場、感動の場、音響設備を完備したホール

  • 052-910-6700

    office@muse-ongakukan.com

  • (店舗)平日11:00~20:00 土日10:00~19:00(教室)平日11:00~20:20 土日10:00~20:00 月曜日定休
  • facebook
  • twitter
  • instagram
  • YouTube

お問い合わせ

インフォメーション

お役立ち情報

楽器演奏と高齢者の脳と子供の脳への働き2026年03月3日

先に楽器演奏によって活性化する主な脳の部位について説明しましたが、今回は高齢者の脳への効果と子供の発達との関係についてお話しします。
① 高齢者の脳への効果
――「衰えを止める」より「使い続ける」――
● 認知機能の維持・低下予防
楽器演奏は
• 記憶
• 注意力
• 判断力
• 空間認知
を同時に使う複合課題。
これは認知症予防の観点で、非常に評価が高い活動です。
特に
• 楽譜を見て
• 指を動かし
• 音を聴き
• 表現を考える
という流れが、前頭前野と海馬を強く刺激します。
________________________________________
● 記憶力・学習力の刺激
新しい曲を覚えること自体が、脳への「最高のトレーニング」。
• 昔覚えた曲を弾く
• 新しい曲に挑戦する
どちらも有効ですが、少し背伸びしたレベルが特に効果的です。
________________________________________
● 手指の巧緻性と脳の若返り
指先は「第二の脳」と言われます。
• 弦を押さえる
• 微妙なタッチを調整する
この細かい動きが、運動野と体性感覚野を刺激し、
動作全体のキレや反応速度の維持にもつながります。
________________________________________
● 感情の安定・生きがい
これはとても大切な点です。
• 音楽で感情を表現できる
• 人前で演奏する目標ができる
• 仲間との交流が生まれる
前頭前野と報酬系が働き、
抑うつの予防・生活意欲の向上に直結します。
________________________________________
高齢者にとっての理想的な楽器条件
• 両手を使う
• 音程を自分で作る
• 音色をコントロールできる
クラシックギターは、実はかなり理想形です。
② 子どもの発達との関係
――「賢くなる」より「脳の土台が育つ」――
● 脳のネットワークが太くなる
子どもの脳は「作り途中」。
楽器演奏により
• 脳梁(左右の連携)
• 聴覚野と運動野の結びつき
が強化され、情報処理の土台が育ちます。
これは
• 学習全般
• スポーツ
• 言語能力
にも波及します。
________________________________________
● 集中力・自己制御力が伸びる
楽器は
• すぐに結果が出ない
• 継続が必要
だからこそ、
• 我慢する力
• 集中を保つ力
• ミスを立て直す力
が自然と身につきます。
これは前頭前野の発達と深く関係しています。
________________________________________
● 聴く力=言語能力の基礎
音程・リズム・強弱を聴き分ける力は、
• 発音
• 読解
• 外国語習得
にも良い影響を与えることが分かっています。
特に弦楽器は
音を「作る」意識が育ちやすいのが強みです。
________________________________________
● 自己肯定感と表現力
• 1曲弾けた
• 人前で演奏できた
この経験が
「自分はできる」という感覚を育てます。
これはテストの点数とは別の、
一生残る力です。
________________________________________
子どもにとって大切なポイント
• 早すぎなくていい(5〜6歳以降で十分)
• 毎日長時間より、短くても継続
• 上手さより「音を楽しむ」
音楽は競争ではありません。
________________________________________
世代を超えて共通すること
高齢者も子どもも、共通しているのは
「脳を部分的に鍛える」のではなく
「脳を丸ごと使う」
という点です。
だから音楽、特に楽器演奏は
人生を通じて効き続ける脳トレなんですね。
高齢者には人生100年時代を健康で楽しく生きるためにも、お子さんには脳と心の土台を育て、健やかに成長して頂くためにも楽器演奏を楽しんで頂ければ幸です。

TOP