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クラシックギター紹介

Kaoru Ono

尾野 薫 ハウザー一世モデル

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モデル 生産国 製作年度 表板 裏・側板 弦長 販売価格
尾野 薫 ハウザー一世モデル 日本 2022 スプルース ローズウッド 650mm 836,000円(税込)
尾野薫 製作のハウザー1世モデル 2022年新作が入荷致しました。
ブーシェ、ロマニリョスそしてトーレスなどのレプリカモデルを製作する尾野氏のモデルの中で彼の特性と最も親和性があり、かつ高度な次元でオリジナルとの融和を果たしているのがこのハウザーモデルと言えます。
粘りを持った硬質な響きと上品な艶を湛えた音色、低音から高音への滑らかなバランス、単音での透明感と和音における絶妙な分離、凛とした表情などはやはり比類なく、国内最高峰のクオリティを有した楽器であると言えるでしょう。

オリジナルとなるのはヘルマン・ハウザー1世作1937年製「セゴビアモデル」。内部構造全体はオリジナル配置に忠実に準拠しています。音色に木質の温かみと素朴さが感じられます。レゾナンスはやや低めのF#~Gに設定。
ネックはやや丸みのあるDシェイプで少し厚めの仕様ですがグリップ時のフィット感がよく、ストレスなく弾けます。糸巻はスローン製を装着しています。

[製作家情報]
1953年生まれ。中学生の頃からギターを弾き始め、大学の木材工芸科在学中その知識を活かして趣味でギター製作を開始。1980年にグラナダの巨匠アントニオ・マリンの弟子であるアルベルト・ネジメ・オーノ(禰寝孝次郎)氏にスペインの伝統的な工法を学び、本格的なギター製作の道を進むことになります。その後も伝統的な製作技法にこだわり、2001年にはスペインで名工ホセ・ルイス・ロマニリョスが主宰する製作講習会にも参加。またアントニオ・マリンからも製作技術についての指導を受け、さらには来日したアルカンヘル・フェルナンデスにも製作上の貴重なアドヴァイスと激励を受けています。

尾野氏の特徴は何といってもその独自の科学的な考察に基づいた極めて理論的なスペイン伝統工法の解析と自身の楽器製作における実践であり、楽器個体それぞれの最良の鳴りを追求した結果のその透徹した見事な音響バランス、そして雑味の無い透明な美しい響きにあります。そして音響だけでなく細部にまで行き渡った精緻な造作と繊細な塗装による外観の気品はやはり比類なく、トータルクオリティにおいて現在国内最高峰と言える完成度をもった楽器を製作しています。年間製作本数は約10本程。2020年にはフランスの出版社Camino Verde刊 Orfeo Magazine No.15で彼のインタビューと楽器が紹介されました。



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